先生と言う呼称は敬意を伴わない場合もある。先生と呼ばれて気分良くする程、馬鹿ではないという意味。また先生と呼ばれていい気になっている者をあざけていう言葉。

きのう開業しても、士業は誰でも「先生」と呼ばれる。正直この言葉には違和感があって、数年間は「さん」付けで呼んでください。と言ったものである。50歳すぎで独立したので、年下の人には「先に生まれただけのことでよ」と言っていた自分が四六時中「先生」と呼ばれていると、4,5年経つと、何の抵抗もなく「先生」を受け入れていた。やはり、慣れは怖い。

数日前に読んでた本にこの言葉を見つけ、自分自身のことを考えると、もしかして心のどこかで「先生」と呼ばれていい気になっていたのではないだろうかと・・・・我々士業は、顧問先より上でもなく、下でもない。お互いに会社の成長発展のために対等な立場であるべきであると、改めて気持ちが引き締まる思いがした。