一見すると問題がなく、バリバリと仕事をこなしてくれそうな人材が実は問題社員だったことは往々にしてあります。
面接者が騙される落とし穴
(1)「高学歴者」 
「こんないい大学を卒業したのに、なぜ我が社に?と疑ってかかるべきです。勉強が出来る事と仕事が出来ることは別物です。偏差値の高い大学をでてもKYな人は多いものです。国立大学、有名私立大学の人が給料の安い中小企業に来ますか?中途採用のときは特に注意が必要です。
(2)「一流企業経験者」
 一流企業は社員教育もきっちりしているので基礎力があるだろうと錯覚しがちです。ある程度はあたっていますが、中小企業の即戦力を求めるにはいささか危険すぎます。大手企業は分業制をとっており、業務がマニュアル化されているため、与えられる仕事に慣れた人が多いので、中小企業では使いものにならないことが多いようです。給料も良い、福利厚生も良いのに辞める人は何かがあるのです。職場環境や企業風土の違いに戸惑い、早期退職しやすいのが、一流企業経験者が中小企業に入社した場合です。
(3)「前の会社では仕事を任されていましたという者」 
職務経歴書で注意する言葉は「仕事をまかされていました」です。上司がすべての仕事に具体的な指示を出してその指示どおりに動いていただけなのに「任されている」と勘違いしている場合が多いようです。最近の職務経歴書は巧妙になっています。2,3日の応援でも、さもベテランであるような書き方が多く、具体的にどうゆう仕事か突っ込めばぼろがでます。
(4)「臨時職員経験者」 
行政官庁等では臨時職員を期間限定で募集、採用します。ただ、職種によっては後々問題が起きることが有るようです。一度臨時職員を経験すると残業もない、単調だがマイペースで仕事がやれる、嫌な上司もいなく不当な取り扱いもされない職場はまさにパラダイスです。こういう人が民間企業に入るとパラダイスの世界からサバイバルの世界に入ることになり、不平不満が出てきます。行政官庁と同じ労務管理を一般企業は中小企業に求めるのはムリがあります。単調な仕事に慣れきっている彼らは即戦力にはなりません。
(5)「履歴書が不自然な応募者」 
上記にも通じることですが、履歴書の内容、職務経歴書の内容が不自然なものも要注意です。具体的には
●企業規模が転職するたびに小さくなっている 
●従事した業種に一貫性がなくバラバラ 
●勤続年数が2年前後等が挙げられます。こういう人は前社に対して、不満が多くケンカ別れのようにして退職する者です。雇えば又、自社のトラブルメーカー、クレーマーになりかねません。履歴書には応募者の人生、人間性が大いに語られています。採用のときの参考になれば・・・・・